
2020年11月20日にOPPO A73が発売されました。
ミドルレンジスマホなので、本体価格は税抜き2万円台と比較的安価です。
一方で有機ELディスプレイやクアッドカメラ、ディスプレイ指紋認証など機能が充実しています。
今回はメーカから端末をお貸しいただく機会がありましたので、使い心地などをレビューしていきます。
また、BIGLOBEモバイルからSIMカードをお貸しいただいたので、本記事ではOPPO A73をBIGLOBEモバイルのSIMで使ってみました。
目次
OPPO A73を開封してみた

まずは実際に開封してみました。
今回お貸しいただいたのはネービーブルーのOPPO A73です。
ボディ背面のデザインは、光沢のあった前モデルの「A5 2020」から一転してレザーを模した落ち着いた雰囲気になっています。
OPPO A73の中身をチェック!

OPPO A73の箱の中に入っていたのはこのような感じです。
本体やアクセサリーを含めて、合計8つの内容物があります。
OPPO A73の内容物
- 端末
- クリアケース
- ACアダプタ
- USBケーブル
- イヤホンマイク
- 安全ガイド
- クイックスタートガイド
- SIMピン
OPPO A73の内容物はかなり充実しています。
最初から画面保護のシールが貼ってあるのも手厚いです。
OPPO A73専用のクリアケースも付属!
OPPO A73には、本体にハマるクリアケースが付属しています。
硬いケースではなくシリコンに近い柔らかめのけーすですが、かなり軽いです。
何より本体だけの時は少し心もとなかったのですが、ケースをつけたおかげで安心感が増しました。
カメラ部分の突起も気にならなくなった上に、机に置いてもぐらつかないのでかなりストレスフリーになりました。
また、マイク付きのイヤホンやUSBケーブルも付属しています。
スマホのアクセサリを買う手間が省けるのは嬉しいですね。
OPPO A73のデザインをチエック

引用:OPPO公式サイト
まずはデザインをチェックしてみましょう。
OPPO A73は、大きくて高級感のあるデザインが特徴です。
ディスプレイ上部には水滴型のノッチを採用しています。
背面のデザインは、ダイナミックオレンジとネービーブルーの2色が販売されています。
あとはカメラがちょっとだけ出っ張っているので、平らな場所だと若干不安定になります。
ただし、付属のケースを付ければフラットになるので、あまり気になりません。
側面は特徴なし

上の画像のように、左の側面はシンプルに音量ボタンだけです。
反対に右の側面には、電源ボタン・SIMスロットがついています。

これといった特徴はなく、他のスマホとあまり変わりません。
OPPO A73のスペックをチェック

OPPO A73を実際に使ってみた感想の前に、価格やスペックをご紹介します。
OPPO A73はSIMフリーモデルのみとなっているため、キャリアからの発売は楽天モバイルのみです。
OPPO A73 | |
---|---|
ディスプレイ | 6.44インチ |
本体サイズ | 高さ:72.9mm 幅:159.8mm 厚さ:7.45mm |
重さ | 162g |
アウトカメラ | メインレンズ:1,600万画素 超広角レンズ:800万画素 モノクロレンズ:200万画素 ポートレートレンズ:200万画素 |
インカメラ | 1,600万画素 |
バッテリー | 4,000mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | Snapdragon 662 |
OS | Android 10 |
認証 | 指紋・顔 |
カラー | ネービーブルー ダイナミックオレンジ |
価格 | 28,000円(税別) |
OPPO A73は好評だったOPPO A5 2020の後継機として開発されました。
また、前モデルと比べて軽量化とともにディスプレイの性能アップも大きなポイントです。
表示の粗さが否めなかった「OPPO A5 2020」のHD+の液晶ディスプレイから、ディスプレイ指紋認証に対応したフルHD+の有機ELディスプレイに強化されました。
このディスプレイは、ディスプレイ指紋認証や、オッポのハイエンドモデルであるFind X2 Proと同じ「DC調光」を採用しており、暗い場所でもちらつきを抑えるなど、視認性を高めています。
OPPO A73のストレージは64GB
OPPO A73のストレージは64GBです。
ストレージの数値が大きいほど、保存できるデータも多くなります。
64GBは普段使いするにはちょうどよく、容量が足りないと思うこともそこまでないでしょう。
iPhoneでも64GBや128GBの人気は高いです。
もしストレージがいっぱいになっても、最大256GBのmicro SDカードに対応しているので安心です。
OPPO A73のRAMは4GB
OPPO A73のRAMは4GBとなっています。
RAMとは内部メモリのことを指し、数値が高いとより多くの作業を快適にこなすことができます。
少しイメージしにくいかもしれませんが、2020年10月に発売したiPhone12でも4GBと同等となっており、かなり高性能なことが伺えます。
OPPO A73のCPUはSnapdragon 662
OPPO A73のCPUはSnapdragon 662です。
比較的新しいチップが搭載されており、動作を重く感じる場面もあまりないでしょう。
ミドルレンジスマホとしては快適に使えます。
OPPO A73はeSIM対応
OPPO A73は、1基のSIMカードスロットと1個のeSIMという組み合わせのデュアルSIM対応です。
VoLTEによる待ち受けであるデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しており、ドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)、楽天モバイルのVoLTEに対応しています。
なお、LTEの対応バンドはB1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/41となっています。
OPPO A73は5Gには未対応
最近新発売のスマホには5Gが多い中、OPPO Reno3 Aは5Gには未対応となっています。
ただサービスが開始したばかりで使える場所も少ないので、かなりのこだわりがなければ今は必要ないかなという気もします。
本体価格も10万超えのものがほとんどで、手が出しにくい状況でもあります。
5Gが世の中に普及するまで、安価なミドルレンジスマホでしのぐのも一つの手です。
OPPO A73の優秀な生体認証をチェック
OPPO A73は指紋認証・顔認証の両方に対応しています。
指紋認証のみ、顔認証のみのスマホが多い中で、両方に対応しているのは嬉しいポイントです。
OPPO A73は画面内指紋認証
OPPO A73の画面内指紋認証機能は、登録が簡単です。

このような画面が出てきたら、画面下のセンサーに指を置いたり離したりを繰り返します。
「完了」画面になったら、指紋認証の登録は完了です。
OPPO A73の顔認証はかなり優秀

OPPO A73は、指紋認証のほかに、顔認証にも対応しています。
セキュリティがしっかりしており顔認証の画面スクショが撮れませんが、枠の中に顔を映すと一瞬で登録ができます。
ロック画面を覗けばすぐに解除されるので、センサーの感度もかなりいいと言えます。
OPPO A73はカメラ性能が進化
OPPO A73はカメラもおすすめポイントの1つです。
メインカメラは、メインカメラ・超広角カメラ・モノクロカメラ・ポートレートカメラという組み合わせのクアッドカメラとなっています。
新機能としてAIシーン認識と色調補正の「ダズルカラー」を組み合わせて、より効果的な色調補正が行える「AIダズルカラー」を備えています。
約1,600万画素のフロントカメラも、ナイトモードが使えるようになりました。
4種類のカメラの画素数はそれぞれ以下の通りです。
OPPO A73のカメラ性能
- メインカメラ:1,600万画素
- 超広角カメラ:800万画素
- モノクロカメラ:200万画素
- ポートレートカメラ:200万画素
クアッドカメラであらゆるシーンに対応
前モデルの「Oppo A5 2020」はデュアルカメラだったので、かなりの進化が見られます。
新機能としてAIシーン認識と色調補正の「ダズルカラー」を組み合わせて、より効果的な色調補正が行える「AIダズルカラー」を備えているため、初心者でも綺麗に写真が撮れます。
フロントカメラにてナイトモードが使えるようになったので、夜でも綺麗な写真を撮ることもできるようになりました。
OPPO A73は色みが綺麗

OPPO A73で実際に撮影してみました。
全く設定をいじらずに撮ったのですが、色彩が鮮やかで、輪郭もくっきりして見えます。
「ナイトモード」で暗い場所にも対応

夜景を綺麗に撮れる「ナイトモード」も搭載されています。
暗い中でも綺麗で鮮明に被写体を写せるので、夜の撮影も問題ありません。
超広角の撮影も可能なので、隅々までライトアップされた建物の全体なども写せます。
「超広角カメラ」で広い景色にも対応


メインカメラで撮影した静止画です。
左が標準カメラ、右が超広角カメラのものですが、超広角カメラはゆがみが少なめで綺麗な全体写真を撮ることができます。
OPPO A73の高性能なバッテリーをチェック
OPPO A73のバッテリーをチェックしてみましょう。
安いスマホは電池の持ちが悪いイメージがありますが、真相はどうでしょうか。
実際に1時間の動画を流してバッテリーの消費を見てみました。

100%からだとバッテリーの持ちが長くなるので、敢えて89%からスタートします。
輝度は最大・音量は小さめで1時間つけっぱなしにしたあとは、以下のようになりました。

89%→78%なので、11%の消費となりました。
これはかなり電池持ちがいいと言えます。
さらにOPPO A73は急速充電の規格である「QuickCharge 3.0」に対応し、約125分でフル充電が行えると、バッテリー性能については優秀すぎるレベルと言えます。
OPPO A73の有機ELディスプレイをチェック

OPPO A73は、6.44インチという大きめの有機ELディスプレイもポイントの1つです。
画面占有率はなんと90.7%と、正面がほとんどディスプレイのレベルです。
さらに解像度は2400×1080ドットと高精細で、画質の求められる動画やゲームもかなり没入できます。
ディスプレイの表面も強化ガラスの「Gorilla Glass 5」を使用しています。
スマホの保護シートを買うとき、よく「ゴリラ製が良い」という言葉を耳にしますが、それがディスプレイとして付いているんですね。
落下に強く傷もつきにくいので、よくスマホを落とす人も安心でしょう。
iPhone12 PROと比べても大きいディスプレイ

最近発売されたiPhone12 PROと、サイズで比べてみました。
単体で持っていても大きいなと思っていましたが、やはりディスプレイを含めたサイズが段違いです。
画面をつけた後の画質は、ぱっと見ではそこまで変わらない印象です。
指紋はつきやすいが気にならないレベル
スマホを使う上では、指紋のつきやすさも気になると思います。
レビューをするにあたりかなりの画面を触りましたが、明るくて画質が綺麗なのでディスプレイの指紋はそんなに気になりません。
背面はレザーのような質感となっており、汚れが目立ちにくいです。
OPPO A73は値段以上の価値あり!
OPPO A73は、2万円台とは思えないほどのスペックでした。
改めてOPPO A73の良いところをまとめます。
OPPO A73のポイント
- 価格は2万円台と比較的休め
- クアッドカメラの搭載でカメラが高性能
- 指紋・顔の生体認証に対応
- 大きめで綺麗な有機ELディスプレイ搭載
- バッテリーは4,000mAhと大容量で急速充電も可能
- 国内Android(Rakutenスマホ除く)初のeSIM対応
iPhoneと比べるとカメラ性能に不安があるものの、2万円台という価格帯でここまでの性能は申し分ありません。
有機ELディスプレイが搭載されているため、動画やゲームでよくスマホを使う人にとっても嬉しいポイントです。
なにより価格が安くて手に入りやすいのが最大のポイントです。
ミドルレンジスマホの中ではコスパの良いスマホの1つと言えるのではないでしょうか。